3大クラウド「AWS」「GCP」「Azure」を比較してみた

3大クラウド「AWS」「GCP」「Azure」を比較してみた

はじめに

AWS(Amazon Web Services)

GCP(Google Cloud Platform)

Azure(Microsoft Azure)

は、現在のクラウドコンピューティングの市場をリードする3つの大手プロバイダです。
それぞれのプラットフォームには独自の特徴と利点がありますが、自分なりに詳しくまとめてみました。

3大クラウド「AWS」「GCP」「Azure」を比較してみた

1. 概要

  •  AWS
    2006年に開始されたAmazonのクラウドサービスで、市場シェアでは最大手です。多くの企業や開発者がAWSを利用しており、その経験とサービスの豊富さから、選択肢の1つとして評価されます。
  •  GCP
    Googleが提供するクラウドサービスで、2011年に開始されました。Googleの技術とインフラストラクチャを活用し、AIや機械学習、データ分析に強みがあります。
  •  Azure
    Microsoftが提供するクラウドサービスで、2010年に開始されました。Microsoft製品のユーザーにとっては、既存の製品との連携が容易であることが大きな魅力です。

2. サービス範囲

  • AWS
    サービスの種類が最も多く、ストレージ、コンピューティング、データベース、機械学習、セキュリティなど、200以上のサービスが提供されています。
  • GCP
    サービス数はAWSやAzureより少ないものの、コンピューティング、ストレージ、データベース、AIと機械学習、ネットワーキングなどの主要なカテゴリをカバーしています。
  • Azure
    サービス数はAWSに次ぐ規模で、ストレージ、コンピューティング、データベース、AIと機械学習、セキュリティなど幅広いカテゴリを提供しています。

3. 料金

  • AWS
    従量課金制で、使用したリソースに応じて課金されます。割引オプションや無料枠も提供されていますが、料金体系は若干複雑な面もあります。
  • GCP
    AWSと同様に従量課金制ですが、一部のサービスでは自動割引が適用されることがあります。料金体系は比較的シンプルで、無料枠も提供されています。
  • Azure
    従量課金制で、AWSやGCPと同様に使用したリソースに応じて課金されます。Microsoft製品のユーザーには割引が適用されることがあり、無料枠も提供されています。

4. パフォーマンス

  • AWS
    高いパフォーマンスと信頼性が期待できます。世界中に24の地域と77のアベイラビリティーゾーンがあり、グローバルなインフラを活用できます。
  • GCP
    Googleのインフラストラクチャを利用しており、パフォーマンスと信頼性が高いです。22の地域と73のアベイラビリティーゾーンがあります。
  • Azure
    パフォーマンスと信頼性は高いものの、AWSやGCPに比べると若干劣る場合があります。60以上の地域とアベイラビリティーゾーンがあります。

5. サポート

  • AWS
    サポートプランは有料で、開発者向けやビジネス向けなど、ニーズに応じたプランが用意されています。コミュニティフォーラムやドキュメントも充実しています。
  • GCP
    サポートプランは有料で、基本プランからプレミアムプランまで選択できます。コミュニティフォーラムやドキュメントも充実しています。
  • Azure
    サポートプランは有料で、開発者向けやビジネス向けなど、様々なプランが用意されています。Microsoft製品を利用しているユーザーには、サポートが統合されていることが利点です。

6. まとめ

AWS、GCP、およびAzureは、それぞれ独自の特徴と利点があります。AWSはサービスの豊富さと信頼性が強みで、GCPはGoogleの技術とインフラストラクチャを活用したAIやデータ分析が強みであり、AzureはMicrosoft製品との連携が容易であることが魅力です。それぞれのプロジェクトやニーズに応じて、最適なプラットフォームを選択することが重要です。以下は、それぞれのプラットフォームを選択する際のポイントです。

  • AWS
    サービスの種類が豊富で、経験豊富なコミュニティがあるため、幅広い用途や業界に適しています。
  • GCP
    AIや機械学習、データ分析に特化しているため、これらの技術を活用するプロジェクトに適しています。
  • Azure
    Microsoft製品を既に使用している場合や、Microsoftエコシステムとの連携が重要なプロジェクトに適しています。

最終的には、プロジェクトの要件や予算、技術スタックなどを考慮して、最適なクラウドプロバイダを選択することが重要です。各プラットフォームの無料枠やトライアル期間を活用して、実際にサービスを試し、自分たちのニーズに最適なプラットフォームを見つけることをお勧めします。

この記事を書いた人
ST (埼玉県出身/ITエンジニア/2021年プレジャ入社)